大田あっちこっち


ジャンルごとに大田の立ち寄りスポットなどをご紹介します

財前家墓地宝塔

財前墓地は、国東塔や板碑、五輪塔が多数あります。中でも国指定重要文化財の国東塔は、財前家祖先である財前美濃守の墓と伝えられています。

(国指定重要文化財)


田原家五重塔

沓掛の竹林ともみじの巨木に囲まれて田原家の五重塔があります。大分県内で最大、最美の塔です。

沓掛城主田原直平の墓と伝えられていましたが、1969年に解体修理をした結果、地中から出土品などはなく、供養塔であることがわかりました。

1979年2月、浩宮殿下(当時)がご来村して、田原家五重塔を見学されました。

(国指定重要文化財)


石丸宝塔

鎌倉末期の造立で、時代の風格を現しています。南北朝期成熟期に移行する過渡期の塔です。

この地は古来塔ノ本と称しているので、この塔による地名のようです。

この塔の近くに禅寺の地蔵寺があり、寺か時の権力者によって造立したものではないかと言われていますが、はっきりしたことはわかりません。

(国指定重要文化財)


石造美術の宝庫

大田は石造美術の宝庫と言われています。大分県でも最も優れた石造美術として知られる国東半島の中でも、大田は質が良く、また板碑においては国東半島一といわれています。

道端の草むらに顔を出している石の仏・国東塔、素朴な石の五輪塔は、現在の生活には何の関係もなく、これを拝んでも無視しても何の影響もありません。しかし石造物は祖先の心。そして今を生きる大田の人たちの心でもあります。石造美術は郷土の文化や歴史を今日の私たちと繋いでくれる大切な大田の誇りです。

ちょっと車を停めて石造物を探してみませんか。

 


宝陀寺

 大分県内で最小の仁王像があります。

阿形像の左手は腰の上で天衣をつかみ、右手は拳を腰に当て、吽形像の左手は拳にして腰に当て、右手は肩のところで天衣をつかんだ格好をしています。

 


清水寺

宝陀寺に隣接する歴史の古い清水寺の境内に豊の国名水15選に選ばれた名水があります。

夏・冬とも変わらぬ清水が数々の仏の見守る中に湧き出しています。この水は不老長寿の水として伝えられています。


白川稲荷

大小20個あまりの石があり、中でも中心の大石は幅7メートル、高さ5.1メートル、奥行6メートルの大きさがあります。

この辺りは付近の土中から発掘された土師の破片などから古代の祭祠跡と見られ、多くの巨石が信仰の対象でした。地域の人たちが巨石群の中に稲荷を祀り、古くは九州三大稲荷として栄えたといいます。


白鬚田原神社

白鬚田原神社は、全国でも数か所しか醸造を許されていない「どぶろく」をいただける白鬚田原神社どぶろく祭で知られています。

どぶろくは一滴も残さないのが慣例で、道行く人を境内に呼び上げて振る舞い、樽を空にしてしまいます。五穀豊穣のほか長寿祈願としての信仰も集めています。

鳥居をくぐり境内に上がる石段の途中では、石造仁王像が出迎えます。こうした仁王像は六郷満山文化を特徴づけるもので、筋骨たくましく造形美豊かなものがあったり、とてもユーモラスな表情をしたものとさまざま。

一説には全国の8割の石造仁王像が国東半島に集中しているともいわれています。