どぶろく祭り2日目・大祭です。
この日も朝9時からどぶろくの振る舞いが行われました。
そして午前10時には新しい供物が用意され大祭の神事が始まりました。神事の間にもたくさんの参拝者がどぶろくの振る舞いを受けています。
鳥居前の参道には地元産の野菜や食品を売る屋台が軒を並べており、参拝者が店先で足を止めていました。参道も大賑わいです。
14時、御神行の始まりです。神輿は桂川をはさんで500m離れた御旅所へ向かい、御旅所での神事を終えると今度は祝元の家へと向かいました。
稲穂の揺れるあぜ道を神輿がゆっくり進む光景はしみじみ美しく、いつかどこかで見たおとぎ話の中にいるような錯覚を起こします。
神輿が神社に戻って来ると、参拝者は神輿くぐりを行ってご利益を願います。
拝殿では再び神元座が開かれ前日祭と同じように三献振る舞われます。
こうして白鬚田原神社の大祭、どぶろく祭りは終了します。
和銅3年(710年)に始まった白鬚田原神社のどぶろく祭りは、全国でも数か所しか醸造を許されていないどぶろくをいただけることで知られる奇祭であると同時に、白鬚田原神社を心の拠り所としている氏子さんたちの大切な祭りであります。
現在まで1300年も続くこのどぶろく祭りは、心を込めて準備をして祭りを盛り上げる、その氏子さんたちの熱意と代々にわたる信仰と受け継がれる様式によって毎年行われるものなのです。
これからもずっと、賑やかに厳粛に、この素朴で美しい祭りが続きますように…。
笑顔と酔っぱらい、また来年。